特許発明入門

 

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−発明の仕方−


 

・ 必要は発明の母

 企業の開発者には、発明件数のノルマが課される事があります。その結果、他者の特許を自社の特許に組み合わせたような発明や、一部の部品を取り替えただけのような発明を生み出してしまいがちです。確かに、このような発明でも特許になることもありますが、確率は低いです。

 一方で、特許になりやすい発明というものがあります。それは、「必要は発明の母」であることです。本当にその商品に求められている形を実現しようとすれば、おのずと発明というのは出来上がるものです。商品の新たな形を探求してみてください。

 

・ 実験データが物語る

 実験によって得られた最良の商品というのは、何かしら特許性を含んでいる場合が多いです。開発者にとっては、当たり前のこと過ぎたり、あまり力を入れていない部分であったり、そういう部分が特許になりやすい場合があります。特に、実験データをグラフにした場合に、極端な変化の見られる場合には、その実験データを図面として提出すれば特許性が増します。逆に、グラフ上ほぼ比例した結果が得られた場合に、「○○から△△までの範囲を有する商品」と範囲指定してもなかなか特許にはなりにくいです。

 

・ 失敗からの発明

 よく「ノーベル賞は研究の失敗から生まれる」といわれます。商品の開発をしているとどうしても先入観が付いてしまい、予測できうる事しか発想できなくなりがちです。失敗は、予想もしない結果を招きます。もちろん、優れた失敗をするだけの研究量を重ねることが重要であることは言うまでもありません。

 

 

 

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